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Author:Satochan
Atelier Satochanではナチュラルカントリーをテーマにした手作り作品を紹介しています。
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Satochanの日記

大好きなハンドメイドを楽しんでいます。

2011.10
22
(Sat)
風の強くふく草原にひとりぼっちの小さいうさぎさんが住んでいました。

うさぎさんは月をながめるのが好きでした。
風の吹く草原で、いつまでも月をながめていました。



その日も月の綺麗な夜でした。
コンコン…うさぎさんは、お家の扉をノックする音で目を覚ましました。

そして、お家のドアの前で小さな種を拾いました。



うさぎさんはてのひらにのせた小さな種を指の先でトントンと、ノックしてみました。
種は月の光に照らされながら「フフフ」って笑ったように見えました。
うさぎさんはなんだかとっても嬉しくなって、ベッドのそばにハンカチを置いて
種をそっとのせて眠りました。



次の日、朝早くからうさぎさんは種といっしょにお出かけしました。
朝露にぬれた葉っぱ達がキラキラ綺麗です。
「キミはどんなふうに輝くのかしら?」

うさぎさんは草原に生えている1本の木の下に小さな種を植えてあげる事にしました。
その木が小さな虫や草花のために木の葉を落としてフカフカのベッドを作ってあげていることを知っていたからです。




うさぎさんは毎日種に会いに行きました。
種が可愛いふた葉を出した時は嬉しくて嬉しくて、まわりをくるくると跳ねてまわりました。

うさぎさんには風に揺れているふた葉が、また「フフフ」って笑ったみたいに、見えました。



やがてふた葉は成長し、それはそれは可愛いお花を咲かせました。
お月さま色のそのお花はウサぎさんが今まで見た事のない美しいお花でした。
「君はお月さまから来たの?」
お花はお返事するようにキラキラとゆれました。

うさぎさんはいつもお花と一緒でした。
暑い日はせっせとお花のところまでお水を運びました。

お花は茎を伸ばし葉を広げ、どんどん新しい花を咲かせました。
「本当に、君はお月さまみたいに綺麗だね」
お花は朝露をのせてやさしくキラキラと輝いていました。




夏の日のことでした。
重苦しい黒い雲がゆっくりと青空を覆い隠していきました。

黒い雲はうさぎさんの草原にたくさんの雨を降らせました。
雨がおそろしい音で窓をたたき、風はガタガタと扉を揺らしました。

うさぎさんはお花のことが心配になって外に飛び出しました。

大粒の雨はうさぎさんの小さな体をたたくように降りました。
体はしんまで冷えてわなわなと震えました。
でも、うさぎさんの心の中はお花のことでいっぱいでした。



           <後編へ続く>




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